花粉症でお悩みの方は、是非一度ご来院ください。
予防の為にも早めの受診をお勧めします。
花粉症の主な症状
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- 目のかゆみ
こうやって見ると花粉症は風邪の症状に似ています。
花粉症がはじめて起こったときは風邪と勘違いする事が結構あります。花粉症と風邪の違いは、風邪は2、3日から1週間程度で治りますが、花粉症は原因となる花粉が飛んでいる間ずっと続きます。また、熱が出ていない、目のかゆみがある等という時は花粉症の可能性が高いと言えます。
花粉症かな?と思ったらご相談ください。
花粉症の治療
花粉症は根治が難しい病気です。むしろ無理と思ってもらった方が現実的と言えます。ですから、「いかに症状を出さないようにするか」という事を考えて治療する事が大切です。
それぞれの人に合った療法のコンセプトを提案するのが当院の仕事です。
薬
内服薬、点鼻薬、目薬を症状にあわせて組み合わせて使用します。
完全に治す方法?
花粉症は「減感作(げんかんさ)療法」と言う方法で根治する事ができる、とよく紹介されていますが、この療法は成功する事が極めて稀です。(症状の原因となる花粉の成分を少量、注射し、徐々に慣らす事により治療する…と言った方法。効果が出るまで通常で3~4年と時間もかかる)
実質的には、現在は根治する療法は無いといってもよいでしょう。(当院では減感作療法は行っておりません。)
花粉症の予防
完全に治すことが出来ないとなると、予防が最も重要になります。原因となる花粉が特定できていれば、花粉症は「予防」する事ができます。
花粉のシーズンとなる約2週間前(花粉症の症状がでる前)に抗アレルギー薬を予防的に使用することにより、症状を軽くする事ができます。
これを「季節予投与」と呼び、現在考えられる療法の中で最も現実的な方法です。
花粉症の種類
花粉症を引き起こす原因とされている植物で、代表的なものはスギ花粉ですが、それ以外の植物でも花粉症は起こりえます。現在で花粉症として報告されているものは50種類近く、今後さらに増加していく可能性もあります。
以下に、代表的な花粉をご紹介します。
-
カモガヤ
イネ科の多年草。小川のふちなどに生えている事が多いが、中部高原・山岳地帯にもみられる。
草丈は60~120cmと大きな株を形成する。
花期は5~6月だが、花粉は早期に飛散する。ピークは6月上旬で、この時期に一番多く花粉が飛散する。
花粉の飛散量は気温と関係があり、最高気温平均が16.2度を越えると連続飛散が開始する。6月上旬で気温が20度を越え、雨が降っていない時は飛散量が最高に達する。
-
スギ
患者数の多さと症状の強さから花粉症の代名詞ともいえるスギ花粉。
2~4月に開花し、黄色い花粉を飛散させる。花粉のシーズンとしては2~4月ごろだが、栃木県では5月上旬ごろまで花粉が飛散する。夏の最高気温と1月の最高気温を測る事で花粉の飛散量と飛散開始時期を予測する事ができる。
また、「ヒノキ」の花粉がスギ花粉と共通の抗原性を持っており、スギ花粉症の人はヒノキの花粉に対しても症状が現れる事がある。
関東地方ではヒノキ花粉がスギ花粉より1ヵ月ほどおくれて飛散するため、スギ花粉終了→ヒノキ花粉開始となり、花粉症の症状が長引く場合がある。
-
ブタクサ
キク科の1年草。日本全国に広く分布する、いわゆる「雑草」。太平洋側に多く分布する。 8月上旬から10月中旬にかけて花粉が飛散する。
ブタクサ花粉症患者は、バナナやキウイとの交叉抗原性が認められ、食べると口のまわりや喉のかゆみ、目の腫れなどが現れるなど、 食物アレルギーを合併する場合がある。
8月上旬より花粉が飛散するのだが、症状を訴える患者は秋に多い。
-
ヨモギ
本州・四国・九州に分布する多年草。別名「モチグサ」。(ヨモギモチの材料となる)ブタクサと同様にキク科の植物。8月中旬~10月中旬ごろに花粉が飛散する。ピークは9月中下旬。ブタクサとは逆に日本海側に多く分布する。
キク科植物に花粉症症状がある患者は、その他のキク科植物の花粉にも反応する場合が多い。ヨモギの花粉症を持つ人は、 ヨモギの季節が終わる頃にキクやコスモス、10月以降はアキノキリンソウ、翌年春にはタンポポやハルジョオン、夏にはヒメジョオンと 1年を通して次々と症状が現れる場合がある。
こうなると、生活の改善点を見つけるところから始める必用がある。(庭にキクの花を植えない、キクの花を飾らない…など)